天使の羽根の降るところ
空を仰いで目を閉じた  天使の羽根が降ってきた
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弘海 ――息子が海に還る朝―― 3
hiromiたった今、残りの第三章とエピローグを読み、「弘海」を全て読み終えた。
まだ、涙が完全には止まらなくて、頬を伝って顎からぽたぽた落ちているところ(笑)

まずは、前二回分でも書いているので、内容から。
第三章は、弘海の旅立ち。
家族と離れ、弘海は自分に最も相応しい場所を求めて旅立っていく。
その過程が綴られていた。
そしてエピローグは、旅立ちからちょうど一年後が綴られていた。

第三章に描かれる、別れのシーン。
親友と、妹と、両親と。
その様子を語り手である父親の視点から、淡々と綴られている。
誰かの感情が誇張されていたり、語り手がものすごく情熱的だったり、そんなことは全くない。
それなのに、旅立ちの前日の夜のシーンあたりから、読んでいる私は涙が溢れて止まらなかった。
まさに、私の「琴線」に触れた。

市川さんの書いた、話題の前作品「いま、会いにゆきます」に比べたら、地味な内容だと思う。
あちらが森の温もりだとしたら、こちらは水の温もり。
あちらがどんどん溜まって膨らんでいく温もりだとしたら、こちらはさらさら流れるような淡々とした温もり。
評価は人によって別れるところだと思うけれど、私は「弘海」を読んですごく満足している。
出会えて良かった。
そんな作品だった。

心に残った部分を、第三章からひとつ。エピローグからひとつ。

「きみの笑顔はパパのご飯であり、酸素だった。どんなにしおれていても、それがあれば、またすっくと立ち上がることができる。――(中略)――そんなとき、きみの笑顔を見ると、パパは「よし!」って思えるわけさ。「がんばろう!」って。きみが笑顔でいられるように、美和やママが楽しく暮らせるように、またがんばってみようって」

「このささやかな人生の中で、ぼくに届けられた最高の贈り物。それが、妻の、そして子供達の笑顔なのだ」


弘海 -息子が海に還る朝

弘海 -息子が海に還る朝/市川拓司
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でわ、市川さんの弘海感想なぞ。 読み終わった感じ、いつものようにほんわかとして
弘海 〜息子が海に還る朝 | たあさんの部屋別館〜本の部屋〜 | 2005/03/20 3:39 AM